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切手物語

英領最後、そして中国返還初の香港記念切手

 好評につき、今回も中国切手のお話しをしたいと思います。

 記憶にも新しい1997年7月1日、東洋の宝石とうたわれた香港は、イギリスから中国へ返還されました。それを記念して発行されましたのが右の上の2枚の切手です。

 上が英領最後を記念して発行された記念切手。そして下に掲載しているのが返還後、中国政府が中国香港として初めて発行した記念切手です。押さえた色合いに、どことなくイギリスの雰囲気を漂わせている上の切手に対して、下の切手は、その鮮やかなや色使いに中国らしさが表れたものとなっています。しかしこの切手をつくるにあたって、中国政府は中国色を出すよりも、むしろ近代都市である英領香港のイメージをくずさないものにしたいと考えていたようです。ほとんど同時期、そして同じ香港で発行された切手であるにもかかわらず、国が違うというだけで、こんなにも違ってきます。切手にはその国の特色が色濃く出ることを証明する、とても面白い切手だと思います。

 香港に関する切手としてもう一つ、中国の偉大な指導者の一人、ケ小平(とうしょうへい)の切手をご紹介します。彼は晩年、香港の中国返還に尽力してきました。この切手は返還後、その功績を讃え発行されたものです。金の龍が彼を讃える国民の気持ちを表しているようですね。


1997年 英領香港
英領として最後の記念切手


1997年 中国発行
中国香港として初めて発行された記念切手


1999年 中国発行
中国返還の功績を讃え発行された
ケ小平の記念切手



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●パンダの記念切手

 中国と言えばパンダを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。1972年、日中共同声明が調印され、国交が正常化。その日中友好のシンボルとして中国政府より贈られたのが、愛くるしい2頭のパンダでした。そうです。名前はリンリンとカンカン。上野動物園には、一目見ようと大勢の家族連れが押し寄せていました。パンダは世界的にも人気が高いので、返還の記念切手にもお約束のように登場しています。

●香港返還を記念して発行された珍しいパンダの切手

 本当にかわいらしいパンダの切手ですが、ここで一つ注目していただきたいのが、切手の形状。なんと珍しい丸い形をしているのがおわかりいただけますでしょうか。丸い切手は使うときに切り離すのが難しいことから、なかなか制作されることがありません。世界的にみてもとても珍しい切手といえます。
(1999年 中国香港発行)

●人気再沸騰のパンダ切手

 日中友好の証しとして中国からパンダがやってきた頃、日本中に大量に出回ったのがこれらの切手です。そして後年、中国にも切手収集のブームが起こったとき、やはりパンダの切手も人気となりました。しかし、ちょうどこの年代の切手が、あまりに日本に流出していたため、中国で品薄となり高騰。切手を求めて逆輸入という現象が起こっているほどだそうです。

(1973年 中国発行)



福岡スタンプ 宇野 甫(うの はじめ)  http://www.fukuoka-stamp.jp/
福岡市中央区天神2-4-12 コスモ天神3F TEL 092-732-3912
営業/10:00〜18:00   休み/土曜

長年福岡の老舗デパートで世界の切手とコインの店、福岡スタンプを開業。(現在移転)
世界で発行されている切手の3分の1にあたる10万種を所有。切手の生き字引的存在でもある。

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