| 「能はみんなが力を合わせて一つのものを作り上げる芸能です。シテ方(主役)、地謡、囃子それぞれが一回のリハーサルで息を合わせ、次は本番に臨むのです。これぞあ・うんの呼吸。ですが日頃からそれぞれが鍛錬を重ねておかないと、このあ・うんの呼吸は出てこない。超一流になりますと、前日のリハーサルと本番前に5分くらいの打ち合わせをしただけで、ぴたりと息の合った、本当に素晴らしい舞台をつくりあげてしまうのです。」と今村さん。
一般のお芝居は、同じ演目を何箇所かで演じる場合、同じメンバーでというのが普通ですが、能の場合は違います。たとえ同じ演目であっても、シテ方、地謡、囃子それぞれにその都度集められるので、同じメンバーでということは二度とありません。「まさに一期一会。同じ能は二度とは見られない、それがまた能の魅力の一つなのでしょう」。
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