あきらか素材の健康食品 九州自然館
ホーム 会社案内 個人情報保護方針 よくある質問 お問い合わせ ページ一覧

お買い物 e-たんぽぽ パソコン活用塾 買い物かごを見る
  100号(2008年02月号)の目次を見る
  このページの記事の過去の記事を見る
女流能楽師

今村 宮子さん 観世流 女流能楽師 今村 宮子さん

福岡県田川市出身。能楽協会九州支部所属。 女流能「彩の会」主催、観世流準職分。15歳より大阪の観世流職分(故)山本博之師の内弟子として入門。25歳にして独立を許される。平成元年、大濠公園能楽堂に於いて「道成寺」を披く。福岡定期能、九州山本会に同人として毎年能を勤める。

記事の題字をクリックすると記事を読むことができます。もう一度題字をクリックすると記事は閉じます。
●何か人と違うことに挑戦してみたい

 今村さんが能の道を歩まれたきっかけは、小学生の頃にさかのぼります。「実は子どもの頃とても体が弱くて、お謡を趣味で習っていた母が、おなかから声を出すことは健康に良いと習わせたのが始まりです」と今村さん。母親に連れられ初めて先生の前で謡ってみると、「この子をプロにさせませんか」と先生は言ってくださったとか。その後、お謡を続けた今村さんは、中学を卒業してすぐに、大阪の観世流能楽師、山本博之氏の内弟子に入りました。「中学卒業を前に、自分の進路について悩みましたが、何か人と違うことをしてみたいというはねっかえりのところがありまして(笑)」と今村さん。

 本格的に能を見たのは弟子入りしてから。まさに何もわからぬまま、若さにまかせ飛び込んでいったのです。


●母の涙

  親元を離れ、単身大阪で修業することはつらくなかったのでしょうか?「何があっても3年は帰ってくるなと母に言われていました。見るもの聞くもの初めての体験ばかりで、つらいというよりも目の前のことをこなすことで精いっぱいの毎日でした。けれども、母の方がよっぽどつらかったようです」。

 帰ってこない今村さんの代わりに、福岡に住むお母さんが大阪に会いにきてくれたことがあったそうです。迎えにきた大阪駅のホームで、しもやけで真っ赤になり、ひび割れた今村さんの両手を見て、お母さんは泣きました。「ああ、つらかったね。もうこのまま一緒に帰ってもいいよ」手をさすりながらそう言う母親の姿を思い出すと、今でも泣きそうになると今村さんは目がしらを押さえ話してくださいました。


●女性ゆえに苦労した修行時代

 「以前から女流の能楽師はいらっしゃいましたが、内弟子に入り本格的に修行をしたのは私が初めてです。昔は男性と共に能を学び技術があっても、女性ということで上演中は衣装付けを手伝うことはおろか、同じ場所で能を見ることも許されてはいませんでした。そんな中、師である山本先生はご理解があり、「女性でも頑張って大いにやりなさい」と入門を受け入れてくださったのです」。しかし、初めての女性の内弟子にどう扱っていいのかわからなかったのかもしれませんが、最初は奥さまについて家事や裁縫、子守に明け暮れる毎日が続きます。「終いには布団の縫い方まで教わりました。その横で、兄弟子たちは先生について稽古に出て、どんどん上達していく。それを見るのはやはりつらかったですね」と今村さん。「もうやめようか」と思ったことは何度もあるそうですが、そんなとき踏みとどまったのは、母親と姉、そして同門の兄弟子たちからの励ましだったと言います。「兄弟子たちからはよくかわいがられ『がんばんなさいよ』といつも声をかけられていました。そのおかげで今まで続けてこられたのかもしれません。」と厳しい修業時代に思いを馳せます。


●あ・うんの呼吸でつくりあげる舞台

 「能はみんなが力を合わせて一つのものを作り上げる芸能です。シテ方(主役)、地謡、囃子それぞれが一回のリハーサルで息を合わせ、次は本番に臨むのです。これぞあ・うんの呼吸。ですが日頃からそれぞれが鍛錬を重ねておかないと、このあ・うんの呼吸は出てこない。超一流になりますと、前日のリハーサルと本番前に5分くらいの打ち合わせをしただけで、ぴたりと息の合った、本当に素晴らしい舞台をつくりあげてしまうのです。」と今村さん。

 一般のお芝居は、同じ演目を何箇所かで演じる場合、同じメンバーでというのが普通ですが、能の場合は違います。たとえ同じ演目であっても、シテ方、地謡、囃子それぞれにその都度集められるので、同じメンバーでということは二度とありません。「まさに一期一会。同じ能は二度とは見られない、それがまた能の魅力の一つなのでしょう」。


●舞う者にしかわからないもの

 「衣装をつけ、能面をつけるとき、ひしひしと孤独感を味わいます。舞台前のあの不安と寂しさは、演じた者しかわからない。しかし一歩舞台に踏み出すと、それはとたんに忘れ去られ、演技の中にどんどん溶け込み、自分というものがなくなってしまう。一人ではない。お謡もお囃子も周りの方々も、シテ方のために一心に応援してくださっているわけですから、私がおろそかにはできません。そして終わったときの解放感。それが能を舞う者としての魅力かもしれません」と語る今村さん。「素晴らしい衣装や能面を自分の身につけることができること、そして古くから伝わったこんなに素晴らしい日本の芸能がここにあること、そしてそれに今自分が携わっていることを光栄に思っています」。


●能の魅力を知って欲しい

 平成16年、女流能楽師23名が、初めて国の重要無形文化財(総合)の認定を受けました。「女性の能楽を、国が初めて認めてくださったことがとても嬉しく、その中の一人として自分も選ばれたことを誇らしく思っています」と今村さん。少しでも多くの人に能を知って欲しいと、地元の小学校を回り能の体験授業を行ったり、朽ちかけた能楽堂の保護など、さまざまな活動を続けていらっしゃいます。おなかから声を出して謡い舞う能は健康によく、長生きをする人が多いと言います。「固苦しく考えずに、大きな声を出しにくるような気持ちでぜひ謡を一緒にやってみませんか?」と今村さん。少しくらい具合が悪くても、声を出してけいこした後はすっかり気分が良くなっていることが多いのだとか。「きっと、ストレスの発散になるのでしょう」。また、自分が演じてみることで、能を見る楽しさも、もっともっと広がってくるのかもしれませんね。



特集記事アルバム

リポーターかずりんの取材こぼれ話 ■お問い合わせ
TEL 092-504-2664(今村)

《生徒募集中》
教室は、福岡、八女、田川、にあり、新たに香川県高松市にも開く予定です。お気軽にお電話ください。
  100号(2008年02月号)の目次を見る
  このページの記事の過去の記事を見る
お買い物 会員ページ商品一覧九州自然館のこだわりメールマガジン壁紙カレンダー
e-たんぽぽ e-たんぽぽって?e-たんぽぽ最新号e-たんぽぽバックナンバー
パソコン活用塾 インターネット基礎知識パソコン基礎知識用語辞典便利なホームページの紹介
その他 ホーム会社案内個人情報保護方針よくある質問お問い合わせページ一覧
やずやグループ

心が通じ合う「通心販売」の九州自然館

〒815-8601 福岡県福岡市南区那の川1-6-14
上に戻る