あきらか素材の健康食品 九州自然館
ホーム 会社案内 個人情報保護方針 よくある質問 お問い合わせ ページ一覧

お買い物 e-たんぽぽ パソコン活用塾 買い物かごを見る
  95号(2007年9月号)の目次を見る
  このページの記事の過去の記事を見る
ボビンレース

原賀 悦子さん レース作家 原賀 悦子さん

1936年、大分県日田市に生まれる。福岡在住。1988年よりベルギーのレース学校にて、マスターコースで研鑽(けんさん)を積む。1990年より作品展開催。1994年よりベルギーのレース専門誌に作品の発表を重ねる。2000年「パソコンによるボビンレースパターンの作り方」出版V.Z.W.KANTCENTRUM(ベルギー会員)。国際レース機構会員。自宅教室、カルチャースクールにてレースづくりを指導。

 ボビンレースの故郷と言われるベルギーのブルージュは、高い尖塔からカリヨンが鳴り響く石畳の町。今もなお中世の面影をそのまま残す美しい運河とレースの町です。その地で本格的にレースづくりを学び、現在は自宅でボビンレースの教室を開いたり、カルチャースクールの講師として活躍をされている原賀さんを今回はお訪ねしました。
記事の題字をクリックすると記事を読むことができます。もう一度題字をクリックすると記事は閉じます。
●貴族たちを虜にするレース

 日本で一般的にレースというと、かぎ針を使って編むものを想像しますが、ヨーロッパではレースと言えば、ボビンレースが主流です。ボビンレースというのは、ボビンという糸巻き状のものに巻きつけた糸を下絵に合わせてピンで止め、右へ左へと交差させながら織りあげていくものです。レースは工場でつくられるのではなく、完全な家内制手工業で、内職のようなかたちで行われていました。織りの技術もその家々に伝えられたものだったといいます。長時間に及ぶ細かい作業の連続で、目や体を壊すことも少なくありませんでしたが、貧しい地方の女性たちは、賃金を得るため家族のためにと身を粉にしてレースを織りあげていました。


 レースは、十八世紀のフランス・ルイ十六世やマリー・アントワネットの時代に全盛期を迎えます。デザインも洗練を極め、優美で甘美な装飾性にあふれたものが次々につくられていきました。用途も、襟飾りや袖飾りだけではなく、裾かざり・胸飾り・帽子の飾りなど、高価なレースで全身を飾り立てるようになっていきました。

 細い麻糸で織りあげられたレースは、熟練した職人でも一日5センチ四方がやっと。大作ともなると完成までに数年かかったといわれています。「しかも、一生使い続けることのできる宝石とは違い、レースは年を経るごとに古び破れたりするため、始終新しいものに取り換えなくてはなりません。それ故に、レースは宝石以上の贅沢品であったといわれるのです」と原賀さんは教えてくださいました。しかし、労働者が手にするお金は、売値とは比べものにならないほど少ないものだったといいます。そして、フランス革命後、貴族という最大の顧客を失い、また産業革命による安価な機械編みレースが大量に出回るようになったことで、ヨーロッパのボビンレースづくりは急速に衰えていきました。

 そして、第二次世界大戦後、国の宝である、レースづくりの伝統を失ってはならないと、趣味としてレースづくりを学ぶ人が増え、現在に受け継がれています。


●ボビンレースとの出会い
 日田の旧家に生まれた原賀さん。子どもの頃、ある皇族の方が日田を訪れた際、原賀さんのお宅に数日お泊りになり、そのお礼にといただいたのが、レースの襟飾りでした。「宮様にいただいたお襟」それが、原賀さんとレースの初めての出会いでした。その後結婚をし、東京に住み、お子さんはミッションの幼稚園に通うようになりました。その幼稚園のシスターが、習ってみませんか?とすすめてくださったのが、ボビンレースだったのです。「ああ、これはあの時のお襟だわ!と私の中で何かが繋がり、始めてみようと思ったんです」。その後、幾度となく転勤があり、レースづくりは一時中断してしまいます。そして本格的に再開したのは、子どもたちの手が離れるようになってから。「最初は東京まで習いに通っていましたが、あるテレビ番組で、ベルギーのブルージュにレースセンター(レース学校)があることを知りました。そこで思い切ってお手紙を出してみたのです」。レースセンターは1717年、町の貧しい少女たちに、手に職をつけさせるため、教会を改造して設立された学校です。しかし現在は各地に眠るレース技術の保護と育成、そしてレースの魅力を世界に知ってもらうという役割を担い運営されています。毎年開講されるセンターのサマースクールには、世界各国の人々がレースを学ぶために集まってきます。 原賀さんは以後16年間、毎年サマースクールに参加し、マスターコースで本格的に腕を磨いてこられました。

●目標をもつ楽しさ

 単身外国で学ぶことに不安はなかったのでしょうか?

 「最初はとても勇気がいりました。でもその頃私は五十代に入ったばかり。目はまだまだ衰えていませんでしたから(笑)」。そして、レースづくりを学ぶかたわら手間のかかるパターン(型紙)やテクニック図の制作にコンピューターを導入することに挑戦。パソコンを習うことから始め、2000年にはコンピューターによるボビンレースのパターン制作本を出版しました。「歴史と伝統のレースの世界にコンピューターの導入など、と批判的な声も聞きました。しかし、レースセンターの校長の称賛をいただき、強い勧めもあって本の出版にこぎつけたのです」。


 するとこれがヨーロッパでセンセーションを巻き起こします。本は英語やオランダ語に訳され世界各国で出版。そしてレースセンターにも、コンピューターによるデザイン制作講座が新設されることになりました。原賀さんの発想が、また新たなレースの可能性を広げたのです。

  「ボビンの音をカラカラとたてながら、レースを織りあげるひと時が好き」と語る原賀さん。「ゆったりとして、とても優雅な気持ちになれるんです」と微笑む。今後の夢は後継者を育てること。70代を迎えられ現在でも、女性らしい艶やかさと気品を失わない原賀さん。「いくつになっても、人生に目標を持って生きることは、楽しいことです」と笑顔で答えてくださいました。

 今後のご活躍をお祈りしております。



特集記事アルバム

リポーターかずりんの取材こぼれ話 ■お問い合わせ
天神岩田屋コミュニティーカレッジ
TEL 092-781-1031

■ホームページ
http://www.f3.dion.ne.jp/~feare/
  95号(2007年9月号)の目次を見る
  このページの記事の過去の記事を見る
お買い物 会員ページ商品一覧九州自然館のこだわりメールマガジン壁紙カレンダー
e-たんぽぽ e-たんぽぽって?e-たんぽぽ最新号e-たんぽぽバックナンバー
パソコン活用塾 インターネット基礎知識パソコン基礎知識用語辞典便利なホームページの紹介
その他 ホーム会社案内個人情報保護方針よくある質問お問い合わせページ一覧
やずやグループ

心が通じ合う「通心販売」の九州自然館

〒815-8601 福岡県福岡市南区那の川1-6-14
上に戻る