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花あ・そ・び

今月の花あそび「箱庭で秋の紅葉を愉しむ」

箱庭で秋の紅葉を愉しむ


花あそび解説

 今回は家庭にあるお盆と白い川砂を使って、小さな箱庭づくりに挑戦してみました。

 庭、あるいは園芸店から苔を買ってきて、手頃な石と組み合わせれば、あっという間に箱庭のベースができあがります。そこに少し紅葉した山査子(さんざし)と杜鵑草(ほととぎす)、竜胆(りんどう)など、秋の草花を生け、おうちに居ながらに秋の紅葉が楽しめる箱庭をつくってみました。山査子の他にも紅葉するものなら、なんでも大丈夫。郊外に出かけたときに手に入れたもみじの小枝も素敵です。

 「小さな箱庭ですので、わざわざお花を買わなくても、いけばなをしたときに短く折れてしまったり余ったお花を上手く利用するなど、あるもので愉しむという面白さをみなさんにお伝えしたいですね」と先生。道に落ちていた小さな栗のいがや鮮やかに色づいたもみじの赤い葉をはらりと散らすなど、アイデア次第で幾通りもの楽しみ方が見えてきます。

今回の見立ての花器

今回使った花

山査子(さんざし)
山査子(さんざし)
竜胆(りんどう)
竜胆(りんどう)
杜鵑草(ほととぎす)
杜鵑草(ほととぎす)
 

作り方

川砂を敷く
まずお盆にまんべんなく川砂を敷きます。表面はきれいに手で整えておきましょう。


配置を決める
石や苔を仮置きして、自分の納得のいくまで動かしながら基本的な配置を決めます。

まずお盆にまんべんなく川砂を敷きます。表面はきれいに手でならしておきましょう。


箱庭のベース完成
再び石や苔を配置し、箱庭のベースを仕上げていく。


メインの枝を生ける
花を生け込むぐい飲みに一文字の落とし(枝が掛かるように一文字に小枝をはめ込むこと)を入れ、山査子を生ける。


できあがり
山査子(さんざし)の位置が決まったら、竜胆(りんどう)と杜鵑草(ほととぎす)をバランスをみながら添えるように生ける。

かずりんの取材こぼれ話


●篭でつくる箱庭のご紹介
お盆のほかに、お手元にある篭でも箱庭をつくることができます。お好きなところに持ち運んで、自分だけの箱庭づくりを楽しみましょう。


●材料
篭(浅いもの)
川砂

置き石
玉砂利
山査子(さんざし)
竜胆(りんどう)
栗のいが
玉砂利は、ホームセンター等で販売されています。

中がよく見えるように、
深さの浅い籠を用意しましょう。



●ベースをつくる
砂が網目から落ちないように、まず新聞紙などを底に敷いておきます。その後はお盆の箱庭と同じく、仮置きしだいたいの配置をきめてから、玉砂利、置き石、苔(ゴミをきれいに取り除き水に浸したもの)、川砂を入れていきます。
このとき、下に敷いた新聞紙が横から見えないように注意しましょう。


●お好みの花材を生ける
お盆の箱庭と同じ花材である山査子・竜胆にかわいらしい栗のいがを添えてみました。
白い砂が苔のみどりと山査子の赤い実を美しく引き立ててくれます。
(ときどき霧吹きで苔にたっぷりと水を含ませてあげましょう。また、来客前に全体に霧吹きをしておくと、色が引き立ちみずみずしさを演出できます。)


その他にも、箱庭の中にミニ盆栽などを入れても面白いと思います。
おうちの模様替えのように、ほとんど同じ材料でもこのように配置を変えるだけでまったく雰囲気の違うものができる、そこが箱庭の面白さです。みなさんもぜひ自分だけの箱庭づくりを愉しんでみてください。


取材協力 花・生・人 島津真由美さん
1949年、長崎県生まれ福岡在住。九州第1号のスタイリストとして企業 CM等で活躍。また店鋪コーディネーターとして多数の店鋪プロデュースを手掛ける。95年より、花人・川瀬敏郎に師事。2001年より福岡を拠点に花を中心とした企画展や四季の花を中心とした「なげいれ」の教室を主宰する。2001年福岡で開催された世界水泳大会会場の花の生け込み、2003年アジア美術館「白州正子の世界展」花生け込みや、2008年、建築家の安藤忠雄の「生きる力」講演会、会場装花などを手掛ける他、やずや・はせがわ等々、多くの企業の花生け込みも行うなど活躍をされています。
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