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花あ・そ・び

今月の花あそび「お正月の余りを使って、もうひと花咲かせましょう。」

お正月の余りを使って、もうひと花咲かせましょう。
まずはメインのお正月のお花を生けてみました。お正月だから和の器!と決めつけていませんか?
今年は普段使い慣れた洋の器でチャレンジしてみましょう。



花あそび解説

お正月のお花を生けるときに余った松の小枝や花などを、捨てずにもう一つお花が生けられたらいいな。そんな思いから出発した今回の花あそび。そこで百円ショップでみつけた升をいくつか並べて、小さな枝をポンポンと生けてみました。スペースに合わせて升をならべれば、レイアウトも自由自在。先生の提案で松に真っ赤なバラを一輪。「松(和のもの)にバラ(洋のもの)は合わないと決めつけてしまわないで、意外に合うということを知って欲しいですね」と先生。今回の花あそびは、飾り終えたお正月の花を再アレンジするときにも、使えそうですね。

今回の見立ての花器

今回使った花

白玉椿
白玉椿
松
薔薇
薔薇
梅もどき大納言
梅もどき大納言

作り方

くるっと巻いて簡単お正月飾り
お正月の生け込みで切り落とした柳の枝を輪にして、細いワイヤーで留めます。この飾り一つでグッとお正月の雰囲気を盛りあげてくれます。柔らかな小枝を選び、身近な材料で試してみましょう。


真紅の薔薇をアクセントに
深い緑の松の葉に、真紅の薔薇は意外なほど似合います。個性の強いもの同士で、適度な緊張感があり、大人っぽい雰囲気を演出してくれます。


小さな器でバランスよく
余ってしまった小ぶりの花や切り落とした小枝も、小さな器ならバランスよく生けられます。窓辺やダイニングテーブルで活躍しますね。


合わせて並べて完成です。
余った花材プラス真紅の薔薇で、こんなに素敵なお花ができました。あなたのセンスで升の数を増やせば大きなオブジェ(飾り)となり、また違った顔が見えてくるかもしれません。

かずりんの取材こぼれ話

今回のこぼれ話は、11月24日・25日の2日間にわたって開催された、島津先生のご長男、島津賢一氏ら若手芸術家による花と器と書のコラボレーションイベント『しんか』の様子をレポートします。





福岡の室見川沿いにある老舗料亭「とり市」を舞台にしておこなわれた『しんか』は、花人 島津賢一、苔人 島津拓哉をはじめとして、陶芸家 細川護光・鬼丸祐輔、蘭芸家 内田洋一郎、即興演奏家 中村豪成、書道家 上野律子・吉木美穂によって創りだされた空間を愉しむ芸術祭です。初日、この日を心待ちにしていた観客で、とり市の前には長い列ができるほどでした。





日本の四季を分母にした、和花の美しさを堪能。器や書の魅力を引き出しながら、シンプルに、ときのは大胆に。



邸内の茶室、廊下、中庭など全てを使った空間づくり。窓を開け放ち、室見川の穏やかな水面と、その光を受けて凛と輝く花の美しさ、面白さ、書の大胆さを堪能することができました。和・洋喫茶の場合は500円が必要ですが、観覧だけなら入場無料という気軽さもあり、たくさんの方が来場されました。





見て遊んで、書いて愉しむ書のコーナー 年賀つくりも体験できます。


「書」というと、ちょっと難しく考えるかたもいらっしゃるでしょうが、もっと気軽に楽しめるものですよと教えてくれるのが、書の体験コーナー。お道具を持ってなくても、参加費500円で、素敵な年賀状づくりも教えてもらえるとか。



 
  「竹で書くのも、おもしろい線がでて楽しいですよ。」と先生。やわらかくて楽しい雰囲気の教室で、「あらホント、おもしろそう!」と思わず筆を取りたくなってしまいました。





いろんなものをそぎ落とした シンプルで美しい苔と盆栽の世界



島津先生の次男、苔人 島津拓哉さんが創りだす苔の世界。小さなものから、和室の中央を大胆に切り取って創作された大作まで、見ごたえ十分。苔の奥深い緑の美しさを堪能しました。
   

12月26日より、福岡のイムズ4F 『 Plants. Plants 』 にて、正月の苔盆栽展を開催します。
お近くにお越しの際は、ぜひお寄りください。





繊細に大胆に 花と即興演奏によるデモンストレーション


とり市自慢の「秋の吹き寄せ弁当(300名限定 3,500円)」をご予約いただいた方には、花と音楽のデモンストレーションを楽しんでいただきました。古来より日本にある「活かしあい」や「言霊」に着目し、即興で音を合わせ万葉集を歌う即興演奏家 中村豪成氏の演奏を聴きながら、島津賢一氏による投げ入れの花を堪能。会場に響きわたるエレキギターの音色はどこか箏や三味線を思わせて、魂を揺さぶります。そして、会場の三方で、それぞれに違った趣の花を次々に生けていく賢一氏。男性らしい大胆さと芸術家としての繊細さで、日本の四季の中の景色を見事に完成させ、会場からも大きな拍手が沸き起こっていました。






取材協力 花・生・人 島津真由美さん
1949年、長崎県生まれ福岡在住。九州第1号のスタイリストとして企業 CM等で活躍。また店鋪コーディネーターとして多数の店鋪プロデュースを手掛ける。95年より、花人・川瀬敏郎に師事。2001年より福岡を拠点に花を中心とした企画展や四季の花を中心とした「なげいれ」の教室を主宰する。2001年福岡で開催された世界水泳大会会場の花の生け込み、2003年アジア美術館「白州正子の世界展」花生込みを手掛ける他、やずや・はせがわ等々、多くの企業の花生け込みも行うなど活躍をされています。
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