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秋の健康シーズン。検査結果からわかることって?
 健康診断の目的は、体が発するあらゆる情報を知ることと、体内に潜んでいるかもしれない病気を早く見つけ出すことです。

 「健康には自信がある」「特に体の不調を感じない」という方も、むしろ自覚症状のないうちから積極的に健康診断を受けて、生活習慣の改善や病気の予防、また病気の早期発見・治療に役立てることが大切です。

 健康診断で行われる検査はいろいろありますが、今回は「血液検査」「尿検査」についてご紹介します。

血液検査からわかること
 

 体の情報を知る基本となる血液検査では、1回の採血から、貧血や血液の病気をはじめ、血液中に含まれコレステロールや血糖など多数の項目の測定が可能です。診断結果でも、これらを気にされる方が多いのではないでしょうか?そこで、血液検査の中でも特に気になる検査項目についてまとめてみました。

※検査値の判定について・・・
 検査結果用紙には、項目ごとの基準値(正常値)などが記載されています。これは、検査会社によって多少異なりますので、ここでは記載いたしません。ご自身の検査結果用紙をご確認ください。


項目 検査目的やわかること
総たんぱく
(TP)
血液中にはさまざまなたんぱく質が循環して、栄養の補給や物質の輸送、免疫など重要な働きをしています。総たんぱくの値で肝臓、腎臓が正常に機能しているかがわかります。
アルブミン
(Alb)
アルブミンは、血液中の血清に最も多く含まれている蛋白質で血液の浸透圧を保ったり、物質を運送するなど、重要な働きを担っています。
肝臓や腎臓の障害があると低下し、疲れやすくなったりだるくなったりしやすいと言えます。
AST
(GOT)
心臓、肝臓、筋肉をはじめ、ほとんどの臓器・組織・細胞に存在している酵素です。肝臓や心臓に障害があるとASTが増加します。
ALT
(GPT)
肝臓に最も多く含まれる酵素です。ALT値によって、肝細胞に傷害があるかどうか、ある場合はどの程度かがわかります。
γ-GTP たんぱく質を分解する酵素の一つで、アルコールに敏感に反応します。また、AST、ALTと併せて比較することで、肝機能の状態がよく分ります。
血糖値 糖尿病の検査に用いられます。血糖値は食事の影響を大きく受けるので、正常な場合でも食前と食後では異なり、当然、摂取した炭水化物が体に吸収されてブドウ糖になって血中に入る食後の方が値が高くなります。そのため、検査は12時間以上の空腹状態で行うことが原則です。
総コレステロール
(T-Cho)
善玉と悪玉を含めた全体のコレステロールの量を言います。コレステロールと聞けば身体に悪いものといったイメージを伴いがちですが、コレステロール自身は胆汁酸やステロイドホルモンの原料になったり、細胞の膜を構成したりするなど、体にとっては不可欠なものです。
大切なのは、善玉コレステロールと悪玉コレステロール値のバランスです。
HDLコレステロール
(善玉コレステロール)
血管壁にへばりついて動脈硬化の原因となっている悪玉コレステロールを除去し、肝臓に運ぶ働きがあります。
中性脂肪 小腸で吸収され血液の中に入ってエネルギー源として使われます。値が高いと、善玉コレステロールを減らし、血管内壁にコレステロールが沈着し、低いと肝臓、脳や血管に脂質の栄養が届きにくくなります。
尿素窒素 腎臓機能の状態を知ることができます。腎臓の排泄機能が悪化していると高値になり、腎障害が疑われます。
尿酸 食事や病気などにより腎臓からの排出・吸収などに問題が生じると数値が高くなります。
尿検査からわかること
 

 血液によって運ばれてきた不用物や余分な水分は腎臓でろ過され、尿として排出されます。体のどこかに異常があると不用物が排除されなかったり、排除されてはならないものが尿に混じってきたりします。


項目 検査目的やわかること
尿たんぱく 尿にたんぱく質が漏れ出るのは、腎臓のろ過機能が低下していると考えられます。しかし、健康でも激しい運動をした後や、肉類を食べた後、発熱、ストレス、月経前などに陽性反応がでる場合もありますので、再検査を受け原因を調べましょう。
尿潜血 尿に血が混じっていると、腎臓から尿管、膀胱、尿道までの、尿が作られてから排せつされるまでの経路のどこかで出血している可能性があります。ただし、わずかな血液でも陽性反応が出てしまい、一過性で問題ない場合もあります。きちんと再検査を受け、原因を調べましょう。
尿糖 尿糖が陽性だったら、血液検査を受けて血糖値を確認しましょう。

 今回は健康診断において、特に気になる検査項目に注目してみました。がん、心臓病、高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病の始まりは、自覚症状がないことが多いため、知らないうちに病気が進行してしまうということも少なくありません。

 そうならないためにも、積極的に健康診断を受け、生活習慣の改善や病気の予防、早期発見、早期治療に役立てることが大切です。健康診断を機に、ぜひご自分の体と向き合ってみてください。

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